チェコ旅行記10/31②

ユダヤ人地区では複数あるシナゴークに行った。写真はとってない。ここいらでたしか13:30をまわってたのかな。ご飯を食べてなかったので、またパンでも買って食べながら歩こうかなと思ったんだけど、こういうときに限ってパン屋さんの屋台がない。あれかもしれない、景観をこわさないための配慮かもしれない。
で、次に行ったのがカレル橋。ここはXさんがお勧めしていたが、わかる気がする。いかにも観光スポットって感じで、お土産屋さんも多く立ち並ぶのであまり好きになれない人もいるかもしれないけど、モルダウ雄大さには脱帽。ここから見るプラハ城はとってもきれい。残念ながらここの写真は曇っててあまりきれいじゃないのでのせません。
さてカレル橋を渡り終えると次はプラハ城。のはずですが、橋を渡りきる直前に左手に楽器屋らしき看板が見えたのでよってみることに。橋の下におりるとお土産屋さんが。あー、そういえばまだお土産買ってないなぁと思って入ると、店のお兄ちゃんたちがやったら話しかけてくる。どこから来たんだ、俺のおじさんが日本で仕事をしている、日本の技術はすごいけど最近は中国がすごく伸びてきた、学生か、何の勉強をしてるんだ、中国語か、最近は中国人観光客が増えてきたのであと10年もすれば中国語が出来なきゃ商売にならなくなる、兄弟や姉妹はいるか、姉さんか、これはどうだ、裸電球に取り付けるとノスタルジックだ、君のうちは蛍光灯しかないのか、でもキャンドルをいれれば大丈夫だ、いらないのか、じゃあこのガラス工芸はどうだ、こりゃすごいぞ、わからないか、じゃあこのボヘミアングラスはどうだ、酒は飲まないのか、じゃあこれはどうだ、うちの親方が作ったんだ、うちでしか扱ってない、10%オフだ、そんなに安くか、難しいな、ああわかったわかったその値段でいい、まったく商売にならん。
結局3割ひかせたのかな?値切ったことないのでどのくらい安くなるもんなのかはよくわからないけど、初値段交渉にしては上出来かと。結局ここで30分くらい無駄にしました。そしてプラハ城へ。
プラハ城に行く途中になんちゃら広場というのがありまして、そこからの景色がこれ。

なんか暗雲立ち込めてますな。たまたまです。たまたま。ここを通り過ぎるとお土産屋さん街。ボヘミアングラスとかお人形とかたくさん売ってます。坂です。石畳なのでリアルにきついです。
この辺でもうパン屋さんはあきらめ、せっかくなのでチェコ料理を食べることに。旅行ではご飯はあまりケチらない主義。せっかく外国に行ったのだから、その土地のおいしいものを食べたい。お目当てはvepřo,knedlo,zeloというローストポークとキャベツとクネドリーキのプレート。地球の歩き方にも『チェコにきたらとりあえずこれを食べよう』みたいなことが書いてあったので滞在中に絶対に食べる予定だったのだけど、料理名をチェコ語で覚えて行ったものだから英語で書かれたメニューではかえってわからない。観光客がよくくる場所のメニューは英語のメニューが外においてあるんですよね。そういうところは高いというのが鉄則だけど、そういうとこで腹が減っちゃったんだからしょうがない。とりあえずチェコ語メニューを探すことに。
チェコのレストランってたいていピルスナービールの看板がかかってるからすぐわかるんだけど、どこがチェコ料理屋だかわからん。っていうか本当にピザ屋が多い。やっと見つけたところも入ってみたら『どうしました?』とか言われて、『まだやってないんですか』って言ったらやってないっていうし。もう15:30だしどうでもいいやと思ってプラハ城の脇の階段を登ると、かわいい女の子が声をかけてきた。

(以下英語)
「こんにちは」
『こんにちは』
「コーヒーいかがですか?チェコ料理もありますよ。」
『チェコ料理あるんですか?』
「ありますよ。これが*****で、これが*****。これが******で、これが******。おいしいですよ。」
『これなんですか?』
「これはvepřo,knedlo,zeloで、豚肉をローストしたやつとダンプリング。」
『これ食べたい。』
「uh-huh.飲み物は?」
『チェコビールで。』
「uh-huh.じゃあここのテラス席に座って。」

なんでこの寒いなかテラス席にすわらにゃならんのかよくわからなかったが、そうかアレか。客がたくさんいるように見せるってやつ。実際僕が座る前は客が一人もいなかったのに、座ってからというもの客がガバガバ入ってきた。まあ別にいいやと思っていたらすぐにビールがサーブ。何気に初チェコビール。昨日Richieが飲んでてうまいって言ってたから結構楽しみだった。500mlくらいかな。確か黒ビール。飲んでみると確かにうまい。軽いんだけど薄くない。韓国のビールとか中国のビールとかって軽いし薄い。で、日本のビールみたいな変な苦さはないし、後味がすっきりしてる。普段ビール飲まない僕でもゴクゴクいける。こりゃうまいぞ。こんなものが水より安い*1なんてずるい。テーブルの上にポテトチップスがあったが、これに手つけたら余計に金取られたみたいなことがあったら嫌なのでやめといた。
と、ここで一つ疑問が。そういや値段聞いてない...。さっきのメニューはお姉さんが持ってってしまったし、テーブルの上に乗っかってるメニューを見ても頼んだ料理は載ってない。しまったー。まあここで値段聞いて高いからやめたなんてことになるとトラブルのもとだし、昨日のグラーシュが210kčだったから高くて300kč(1800円くらい)くらいなもんだろう。せっかく旅行に来てるんだ、ちょっとくらいの出費はいいやと思って寒い中うまいビールを飲んだ。背中ではお客さんを呼び込んでるお姉さんの声が聞こえた。
10分くらいたってビールも半分以上なくなったころに料理が来た。おー、これがvepřo,knedlo,zeloか。君に会いたかった。と食べ始めると意外と食べなれたような味。日本で出てくるポークソテーの味に近いかも。結構、というかかなり好きな味です。ザワークラウト*2もうまいし、ソースがしみこんだクネドリーキもうまい。
食べ終わっるとお姉さんがコーシー*3をすすめてきたが値段がわからないのでやめておいた。もう16時だからプラハ城にも行きたかったし。
会計をお願いすると、料理・ビール・サービス料込みで594kč。日本円だと3500円くらい。はいボッタクリー。おかしいだろこの値段。日本でも昼にこんな値段払ったことないよ。まして日本より物価が安いプラハで。あー、でもまあ別にいいや。初めての海外一人旅、こんなこともあるだろ。何事も経験よね。別に法外な値段でもないし、文句つけてボコボコにされたりするよりはいいし。女の子かわいいし(←結局これ)。で、カードで払おうとするも断られる。もっともカードで払ったら変な請求来たかも。
あー損した。まあおいしかったのでよし。プラハ城行こう。

*1:水:20kč、ビール:19kč

*2:キャベツを甘酸っぱく似たやつ。本当かどうかは知らないが、どこかの言葉で『すね毛』という意味だと姉から聞いた。

*3:コーヒー